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2020-07-14

Yumiの課外授業【ハワイの女神3Kahalaopuna 後編】

ALOHAお待たせしました。ハイ。今日は火曜日です。2週間ぶりに火サスの時間ですよ~

おさらいから・・・

マノアの森の奥で、大切に育てられた最も美しい女性カハラオプナ、根も葉もない噂を 信じて怒り狂った婚約者カウヒに何度も殺されては土に埋められて、でも、その度にアウマクア(守護神)のプエオ※1が掘り起こして蘇生させました。
しかしカウヒは、プエオが掘り起こすことができないように根が入り組んでいるコアの木の根元に彼女を埋めてしまいました。
プエオは何とか掘り起こそうとコアの根を爪で引っ掻いたので、 爪も羽もボロボロになってしまいましたが、 プエオにはもう、カハラオプナを助け出すことができず、諦めて帰りました。

 

~ここまでが前回のあらすじです。後編はここから

 

ところがカハラオプナには、別のアウマクア(守護神)がいて、カウヒの行為を見ていました。
もう1つのアウマクアはエレパイオです。
動画レッスンを受けたカプアケア生なら、エレパイオと聞いてピンときたはず。

Ka Pilinaという曲に登場する鳥ですね。

忘れてしまったカプアケア生は生徒専用ページKa Pilina読んでね

アウマクアのエレパイオがカハラオプナの両親のところへ飛んでいき、全てを知らせました。

カハラオプナのの両親が娘の死を知ったちょうどその頃のことです。

そこへ通りかかったのはある村の酋長、マハナです。

マハナはカハラオプナを助け出し、家に連れて帰りました。

マハナの守護神によりカハラオプナは生き返り、カウヒに気づかれない様に

秘密の洞穴でカハラオプナを癒しました。

 

一部始終を聞いたマハナはカウヒと嘘をついた男たちを裁判にかけました。

そして三人は死刑となりイム※3で焼かれました。

イム(地中式オーブン)

 

カウヒの骨は彼のアウマクア(守護神)により大波と共に海に流され

ワイキキの海でサメの姿に、二人の男たちはそれぞれの

アウマクア(守護神)のパワーでマノア渓谷の東奥にある2つの山峰に姿を変えました。

 

れからカハラオプナとマハナは結婚し幸せに暮らしていました。

祖父アカアカに決して海に入ってはいけないと言われていたのですが、

ある時どうしてもサーフィンをしたくなりカハラオプナはワイキキの海に入りました。

そこで待ち構えていたのはサメに姿を変えたカウヒでした。

カウヒはカハラオプナに襲いかかり、もう二度と生き返ることのないようにと

]彼女の体を全て食い尽くしたのでした。

カウヒは、どこまで執念深く、残酷なのでしょう・・・。

 

カハラオプナは永遠に姿をあらわすことができなくなりました。

悲しみのあまり、人間として生き続けることを断念した両親は

超自然的存在に姿を変えました。

父は「マノアの風」、母は「マノアに降る雨」(トゥアヒネ)に、

また祖父はマノア渓谷の『アカアカの丘』、 

祖母はマノア渓谷に根付くオヒアレフアに姿を変えました。

マノアに雨がよく降るのはトゥアヒネの涙なのです。

そしてカハラオプナは虹の女神となり、

マノアに毎日虹をかけ生き続けています。

カハラオプナの曲をいつか踊る時はこの曲の綺麗さの奥には、

こんな悲しい神話があることを思い浮かべながら踊って下さいね。

そして、最後にはカハラオプナは虹の女神として

永遠に私達に希望を与えてくれる女神になったことを。

 

【解説】

※1 アウマクア

守護神、家族神、先祖神。古来ハワイでは、自然崇拝、先祖崇拝に篤く、亡くなった先祖が神となって

一族を守ると考えられていた。アウマクアにはサメ(マノ)、フクロウ(プエオ)、ウミガメ(ホヌ)、

トカゲ(モオ)などが多い。

 

※2ポイ

タロイモに熱を通し潰した料理でポリネシアでは主食とされる。

 

※3 イム

地面に掘った穴に熱した石を並べ、食材を乗せて蒸し焼きにするハワイ式のかまどです。

カルアピッグ(豚の丸焼き)を作るための天然オーブンです。

このお話の中では、イムは罪人を焼き殺すために使われますが、パーティなどでカルアピッグを

作る時などに用いられます。

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