Yumiの課外授業【そうだ!オアフ島を発とう】
ALOHA~
いよいよオアフ島を発ち次の島へ行こう!と思いましたが、もう一度カピオラニ公園に立ち寄ることにしました。
というのは、10月30日開催のイベント飛鳥山Hawai’i Festivalのステージとなる芝生が、ハワイ初の「公園」であるカピオラニ公園の芝生を連想させるのです。
この公園の名前の由来となったカピオラニ王妃は7代目国王カラーカウア王の妻です。
カピオラニ王妃は24歳の時に夫を亡くし未亡人となり、28歳でカラーカウア王と再婚しました。
王妃39歳の時にカラーカウア王は選挙でハワイ王国7代目国王となりました。
カラーカウア王は外交関係を改善するために世界各国を周りました。
その中でも最初に訪れたのは日本で、明治天皇に謁見した後、飛鳥山で渋沢栄一と会談しました。
ハワイ王国の経済発展に力を尽くしたカラーカウア王ですが、一方では音楽家として多くの曲を残し、フラを復興させた王としても知られています。
しかし1890年に体調を崩し、医師に薦められサンフランシスコに療養に行きました。
この時、ハワイに残っていたカピオラニ王妃が夫に向けて作った曲がKa Ipo Lei Manuです。
ハワイアンソングでレイは「大切な人」や「愛する人」を喩えています。
「Manu」は鳥、鳥の羽のレイは位の高い人(王族など)がつけていたレイなので、この曲のタイトルはカラーカウア王のことですね。
“Ka Ipo Lei Manu” Queen Kapiolani
He mana`o he aloha 愛しているよ
No ka ipo lei manu いとしい人
He manu ku`u hoa 森に住んでいる
Noho mai i ka nahele 鳥のような私の夫
`I`iwi o uka 高地に住むイイヴィ鳥
Polena i ka ua 雨の中で黄色く映える
`Elua mâua 私たち二人
I ka pô ua nui 大雨の中で
Ua o Hanalei ハナレイの雨
Anu au ma`e`ele 寒さが厳しい
Ua anu ho`i au 身体は冷え続けている
I ka ua noe anu 冷たい霧雨の中
Na hau o Ma`ihi Ma’ihiのハウの木々
`Au ana i ke kai 海を泳いで
Na ulu o wehi 辺り一面に植物が
Pûnohu mai ana 広がっている
Ke `ala o ka hala ハラの香りを
Hala o mapuana 風が運んでくる
Onaona i ka ihu 甘い香り
Ke `ala pua loke 薔薇の匂い
Hone `ana i ka mana`o 繰り返しよぎる甘美な想像に
E naue ku`u kino 身体が震えている
Ko hiki `ana mai 戻ってきたら
Hau`oli ku`u mana`o 私の気持ちは幸せです
Ha`ina ka puana 何度も伝えます
No kalani heleloa 永遠に失われた主よ
残念ながら1891年にサンフランシスコで逝去し、カラーカウア王には、この曲は届きませんでした
愛する夫との思い出がたくさん込められている曲ですね。
この曲にインスピレーションを受けたクム ノエラニはLove Medleyという曲にアレンジし、クムのバンドであるKanilauが演奏、クム ノエラニが歌っています。
映画『ゴースト』の主題歌Unchained Melodyと、ホイットニーヒューストンのI will always love you、そしてKa Ipo Lei Manuをメドレーにしたもので、会いたい人に会えない淋しさや大切な人に触れて、その身体の温かさを確かめたいのに、触れることすらできず消えていく。その切なさが伝わってくる曲です。
この曲をカラーカウア王が訪れた飛鳥山で、カプアケアのチームノエが切なさを表現して踊ります。
また、飛鳥山は、日本とハワイの架け橋の場所。カプアケアでは、他にも日本人のアイデンティティを表現する衣装で踊る曲。更に1曲はハワイアンのアイデンティティを表現する衣装を身に着けて踊ります。他にも、クムの可愛い振り付けの曲を可愛い衣装で踊ります。飛鳥山Hawai’i Festivalの詳細はイベントのページをご確認ください。
2021.10.28