Yumiの課外授業【ハワイの女神5 Poliahu後編】
ALOHA~
すっかり秋らしくなりましたね。Go To EAT食欲の秋も良いのですが、たまにはハワイ神話でもいかがでしょうか
ポリアフの後編は・・・
いよいよ、あの女神の登場です
前回予告しましたが、ペレとポリアフの対決です。
ペレといえば、ハワイ島キラウエア火山に住む火山の女神、火の女神として有名ですね。
ポリアフはある日、マウナケアから降りてきてハマクアの南斜面で姉妹とホルアを楽しんでいました。
ホルアとは、古代ハワイのスポーツで山の急斜面に石と草を敷きつめて滑走路をつくり、
木製そりに腹ばいになって1キロ以上滑り降りる、ワイルドでハードな遊びです。
最大時速は90キロというスリル満点なスポーツですが、古来ハワイ王族では大変人気でした。
ポリアフはマウナケアに住む4姉妹の長女でした。
妹のリリノエはマウナケアの山を包む霧の女神(クム ノエラニのお孫ちゃんの名前はここから付けられました)。
ワイアウはマウナケア山から流れる地下水の女神。
カホウカポネはハワイ島の泉を象徴する神カネの腹心でした。
そして、長女のポリアフは雪と雪山の女神でたぐいまれな美貌の持ち主でした。
(自分よりも美しいポリアフにペレは嫉妬して何度もぶつかり合ってしまうのですね)
いつも白いマントを身にまとい、ポリアフの行く先々には常に冷気が漂っていました。
(火を絶やさないペレとは、ここも対照的ですね)
4姉妹はホルアで競争し楽しい時間を過ごしていました。その時、丘の上に見知らぬ女性が立っていました。
姉妹は、その女性を快く仲間に入れ競争を続けました。
その女性とポリアフが競争すると、ポリアフが勝ちました。
ホルアを交換してほしいという女性にポリアフは応じて、2回目もあっさりポリアフが勝利すると、
3回目はポリアフを妨害しようとポリアフの前に溶岩を流しました。
ポリアフはこの女性がライバルであるペレだと気づきました。
マウナケアの斜面にも火口ができ、地震まで起こりました。
ペレの作る溶岩流でポリアフの白いマントが燃えてしまいそうになりポリアフは山頂に駆け上がりました。
そしてポリアフは黒い雲を呼びよせ、雪を降らせました。
その雪は止まず、溶岩を氷結し岩に変えてしまいました。
これが、ラウパーホエホエという溶岩大地の由来になっています。
このようにペレ(火)との戦いにおいて、いつも勝利するのはポリアフ(雪)なのです。
それでも二人の戦いに終わりはありません。
ハワイ島の大地を動かし活性化させているのはペレ、沈静化させ支配するのは
ポリアフなのです。
Poliahu・・・Poli(胸)、’ahu(ケープ) 胸にかけたケープというのは、この
マウナケアの画像を見ると、なるほど~と思いますね。
さて、次回の女神は…お楽しみに~