Yumiの課外授業【そうだ!マウイ島へ行こう①】
ALOHA
12月も半ばとなりました。カプアケアでは、コロナ禍でも少しずつイベントにも参加し、アットホームなホイケもできました。
レッスンでは相変わらず感染対策にご協力いただいていますが、おかげさまで無事に今年も終えることができそうです。
年末になると、「今年の漢字」なんて聞きますが、皆さんにとって「今年の曲」は何でしょうか?(2021の漢字は金)
レッスンで習った曲、聞き飽きるほど練習した曲、好きなアーティストの曲、ホイケやイベントで聴いた曲・・・
忙しく、ストレスの多い日常ですが、フラや音楽で少しでも癒されたいですね
さて、曲を通してオアフ島へ想いをは馳せてきましたが、ホノルル港から出港することにしました
曲はHe Aloha No O Honoluluです カプアケアではよく踊られる曲ですね
He Aloha No O Honolulu
I ka ua Kukalahale
Ka nuku a’o Mamala
‘A’u a’e nei mahope
Kau mai ana mamua
I ka malu ‘ulu a’o Lele
Kukui ‘a’a mau
Pio ‘ole i ke Kaua’ula
上記は1番の歌詞ですが、ホノルルからアっという間に出てしまいます
大好きなホノルル
クーカラハレの雨が降るところ。
ママラ湾の入り江は
船の後方に広がっている。
さらに船は進み
レレの街のウルの木の茂る場所へ。
街の灯りが燃えるように輝く
カウアウラの強い風に吹かれても。
この曲の固有名詞に注目してみます。
まずは地名で
Honolulu(ホノルル)、Mamala(ママラ湾。ホノルル港への入り口)、Lele(マウイ島ラハイナの昔の呼び名)
そしてハワイの特徴でもある、その土地特有の名前の付いた雨や風。
Kukalahale(ホノルルに降る雨)、Kauaula(ラハイナに吹く強い風)
固有名詞を見ていくと、その曲の背景が見えてきますよ。
こうしてマウナロア号から見えてきたマウイ島のラハイナは、かつてはハワイ王国の首都でした。
カメハメハ王の妻カアフマヌもマウイ島で生まれています。マウイ島は歴史のある島なのですね。
オアフ島の山はコウラウ山脈とカアラ山でしたが、マウイ島の山というと半神マウイが太陽を捕まえたというハレアカラ山です。
その山麓にあるウルパラクアという地域は、高原でひんやりとした気候で夜には寒いと感じるほどです。
西欧から家畜の文化がもたらされ、パニオロと呼ばれるカウボーイが牧場で働いていました。
ハワイに最初に牛を持ち込んだのは、英国のバンクーバー船長でカメハメハ王に進呈しました。
カメハメハは大切に牛を育てたため、牛は増え続け、そのうちに野生化して手に負えなくなってしまったので、カメハメハ三世がメキシコから放牧技術を取り入れようと人を集めました。
彼らはスペイン語を話すので、スペイン語やスペイン人を意味する「エスパニョール」が訛って「パニオロ」と呼ばれるようになりました。このパニオロの力強さ、逞しさ、勇敢さに感動して作られた曲がUlupalakuaです。
Kaulana mai nei
A’o Ulupalakua
E ‘īnikiniki ahiahi
Ka home a’o paniolo
ここが有名なウルパラクアだね
日が暮れてきたら空気の冷たさで肌がピリピリするよ。
パニオロが住んでいるところなんだ。
E wehi e ku’u lei
A’o Ulupalakua
Onaona me ka ‘awapuhi
He nani ma’oli no
大切なあの人がいるウルパラクア、素敵だ。
ジンジャーの甘い香りがして本当に美しいよ。
Ua ike i ka nani
O Kaho’olawe
Na ka lawe na pipi
Nā pipi a’o kiu
海の方に目を向けるとカホオラヴェ島の美しさが見える
牧場では牛を運搬したり、牛の見張りをする勇敢なパニオロが見える
Ha’ina mai ka puana
A’o Ulupalakua
E ‘īnikiniki ahiahi
Ka home a’o paniolo
ウルパラクアの話だよ。
日が暮れてきたら空気の冷たさで肌がピリピリするよ。
パニオロが住んでいるところなんだ。
フラソングでku’u leiは私の大切な人、愛する人を意味します。
2番の歌詞にku’u leiと歌っているので、ウルパラクアでジンジャーの香りの美しいwehi(装飾)は大切な人のことなのだと思い、今回は作者の気持ちになって訳してみました。
ところでUlupalakuaとは、どんな意味があるでしょうか。ハワイの地名には意味がある名前も多く、Ulupalakuaも意味がありますよ。
ulu…植物の名前。日本名はパンノキ。ハワイでは実を食べます。pala…熟した。熟れて甘い。kua…背中の荷物。
古代マウイ島の首長はパンの実を食べる為、その運搬人をウルパラクアに派遣、海辺の町キパフルまで運ばせた。ロバの背中に青いウルを積んでキパフルに帰るころにはちょうど良く熟していたことから、Ulupalakuaという地名が付いたという説もあります。
現在はウルパラクアには、ワイナリーがあります。このワイナリーは、かつてカラーカウア王と妻のカピオラニ王妃が別荘としていたコテージがテイスティングルームになっています。一般的なブドウのワインの他、パイナップルやパッションフルーツのワインなどもあり試飲もできますよ
私がウルパラクアに行ったのは偶然でした。
ドライブをしていて、山のほうにも行ってみようと思い、目的地をプロテアの花やマウイオニオン(美味しい玉ねぎですよ)で有名なKulaに。
その途中にウルパラクア牧場の看板を見つけ、思わずブレーキ!
ここがあの歌の場所なんだ!と、感激。ハワイアン音楽をとても身近に感じた一瞬でした。思わず車を降りて、道路のど真ん中で踊ってしまいましためったに車も通らないので踊るのに夢中になっていたら1台のトラックが。
大慌てで踊るのをやめて端に寄ったら、トラックのドライバーや、荷台(馬ではなく💦)に乗っていたパニオロ達がニコニコして降りてきて、一緒に踊ろう!と言ってくれて、踊った事が懐かしく思い出されます!
今考えたら、恥ずかし~い 若かった!ということで(;^_^A
牧場の中にレストランもあると聞いてRanchでランチしました
そのあと、もちろん、Kulaにも行きプロテアの栽培の研究所に行って話を聞いたり、マウイオニオンの栽培地に行って玉ねぎをまるかじりさせて頂きました。美味しかった~
次はどこに行きましょうか。お楽しみに~
(2021.12.12 Mele Kalikimaka)
ここからは、この画像に気付いた人だけ(笑) あまりにも恥ずかしい画像なので。