Yumiの課外授業【ハワイの女神3Kahalaopuna 前編】
ALOHA
ハワイの女神シリーズも3人目となりました。
日本では梅雨の女神がパワー全開のようですねでも、雨上がりに虹が見れたら、何だか幸せな気持ちになりますよね。
オアフ島マノアでは毎日虹が見られます。それは虹の女神カハラオプナがいるからなのです。
今回も登場人物が多く紛らわしいので、初めに主な登場人物を紹介しますね。
《登場人物》 男性は青字、女性はピンクで記載します。
祖父 アカアカ Akaaka
マノア渓谷の山の尾根 |
この2人の間に双子の兄妹が産まれる | 祖母 ナレフア Nalehua
マノア渓谷に根付くオヒアレフア |
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父 カハウカニ Kahaukani
マノアの風の神 |
その双子の兄妹が結婚し、カハラオプナが産まれる | 母カウアクアヒネKauakuahine(又はトゥアヒネTuahine) マノアの雨の女神 |
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許婚 カウヒ カハラオプナ ———- マハナ 若き村のリーダー
カハラオプナ Kahalaopuna
主人公。絶世の美女美しさのあまり頭上に虹がかかっています。
絶世の美女⇒私の事
カウヒ Kauhi
カハラオプナの許婚 カイルアの酋長 サメの神カモホアリイ(ペレの兄)の血筋
プエオ Pueo(フクロウ)
カハラオプナのアウマクア※1(守護神)
クマヌア Kumanuaとケアワア Keawaa
世間で評判の悪い男たち
—虹の女神 カハラオプナの伝説—
昔々、マノア渓谷に住むアカアカとナレフアという夫婦に男女の双子が生まれました。
双子はアカアカの従弟たちのところに別々に養子に出されました。
男の子カハウカニは首長のところへ、女の子カウアクアヒネは女首長のところで
育てられました。
養父母たちは双子を結婚させるべきだと決め、二人は夫婦となりカハラオプナが生まれました。
カハラオプナは神のような家系に生まれ、渓谷の奥の森にあり柵に囲まれ外部の人間が
近付くことのできない家で大切に育てられ、この時代の最も美しい女性として成長しました。
カハラオプナには幼いころから許嫁がいました。カイルアのプリンス、カウヒはいつも虹が出るほど
美しいカハラオプナと婚約していることをとても誇りに思っていました。
そして、まだ顔も知らない許嫁に、いつもポイ※2や魚を送っていました。
しかし、このカウヒの祖先はサメの神カモホアリイ(火山の女神ペレの兄)で、
その血を受け継ぐカウヒは、とても残忍な性格でした。
ある時カウヒは、ワイキキでカハラオプナについての噂を耳にしました。
それは、世間の人たちにいつも眉を顰められるようなことばかりしている男たち(クマヌアとケアワア)
が、カハラオプナがレイを身に着け自分たちを誘惑してきた、というのです。
その噂を信じたカウヒは激高し、カハラオプナを殺害しようと決意しました。
カウヒはカハラオプナの家に行き、彼女を連れ出しました。
従順なカハラオプナは、初めて会ったカウヒについて行きマノア渓谷のアイフアラマに行きました。
そこでカウヒはカハラオプナに殺意を告げ、持ってきたハラの実の房でカハラオプナを
殴り殺し土に埋めたのでした。
カウヒが去ったあと、カハラオプナのアウマクア(守護神)であるプエオ(フクロウ)がカハラオプナを
掘り起こし蘇生させました。
生き返ったカハラオプナはカウヒの後を追い、無実であることを訴えました。
しかしカウヒはカハラオプナを信用せず、マノア渓谷のヌウアヌの尾根にカハラオプナを連れて行きました。
そして今度はハラの枝でカハラオプナを殴り殺し土に埋めました。
カハラオプナは再びフクロウにより生き返り、カウヒを追っては信じてほしいと懇願しました。
これを数回(4回または6回とも)繰り返し、最後にカハラオプナを殺したカウヒは、
プエオ(フクロウ)に掘り起こされないようにと、複雑に根が絡み合うコアの木の根元に埋めました。
これにはプエオ(フクロウ)もカハラオプナを助けることができず、諦めて帰ってしまいました。
かわいそうなカハラオプナ。濡れ衣を着せられたまま、若くしてコアの木の根元で
生涯を終えるのでしょうか・・・。カハラオプナ後編に続く。後編を楽しみに~
火曜サスペンスみたい(笑) だだだだだ~んっ
【解説1】
※1 アウマクア
守護神、家族神、先祖神。古来ハワイでは、自然崇拝、先祖崇拝に篤く、亡くなった先祖が神となって
一族を守ると考えられていた。アウマクアにはサメ(マノ)、フクロウ(プエオ)、ウミガメ(ホヌ)、
ヤモリ(モオ)などが多い。
※2ポイ
タロイモに熱を通し潰した料理でポリネシアでは主食とされる。
✰因みに、カハラオプナの曲はこれらの殺人シーンを歌にしたのではないですよ